パリだけがフランスではありません

第27回
フランスのテレビ事情

フランスのテレビは、
80年代前半まですべて国営で3局しかなかったそうです。
今は一般に見られる5局のほか、無数の有料テレビもあります。

通常は1チャンネルの財政破綻で国営から民放となった
TF1(テー・エフ・アン)。
今はもっともポピュラーな番組作りをしています。
2、3チャンネルの国営France2(フランス・ドゥ)と
France3(フランス・トロワ)。
でも日本のNHKとはまったく違います。
一部の財政をカバーするため広告を取っているし、
キャスターや番組内容も自由で民放的な印象を受けます。
またFrance3は地方局といった役も担っており、
全国ニュースとは別に1時間早く地方ごとのニュースがあります。
5はフランスとドイツで作った
France5(フランス・サンク)とarte(アルテ)。
教養的で、古い良い映画も流してくれます。
6はM6(エム・シス)という民放。
TF1と比べると
より若い視聴者向けの奇をてらった番組が目立ちます。
この5局の他、
4チャンネルの昼と夜の4時間に限り普通に見られる、
基本的には有料のキャナル・プリュスCANAL+があります。

国営、民放を問わず、
広告は番組と番組の間、番組の始まりと終り、
さらに長い場合は中間で入ります。
日本だと番組途中で広告になる時、
続きなのかわからないうち突然変わりますよね。
ここではどの場合も「これから広告ですよ」とわかる、
工夫を凝らしたスポットが出ます。

サッカーやラグビー中継の場合、
ハーフタイムに固めて広告が入るので
試合が中断される事はありません。
夜の劇場映画放送も、広告はほぼ中間で1回
(時間にしたら10分とけっこう長い)入るだけ。

そういえばフランスの子供向け番組には
日本のマンガがよくあります。
流行したポケモンはその好例ですが、
面白いのは15分ぐらいで
切れ目(日本だとコマーシャルが入る)が出てくる事。
ここでは広告がないので、
ちょっと間を置いて画像が繋がり話が続きます。
番組途中になぜこんな間抜けな切れ目があるのか、
多分フランス人には理解できない現象だと思います。


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2005年3月18日(金)

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