寒さが一段と厳しくなってきました。
今年は地元の人が「千年に一度の寒波」と言うほど、
寒い日が続いています。
暖房器具はほとんど使う機会がないので、
どこの家にも備え付けていません。
村では夕方になると店先に集まり、
七輪を囲み暖をとる姿を見かけます。
広場では、女性や子供たちは
「押しくらまんじゅう」をして遊んでいます。
コーヒーは標高が高くなればなるほど日中の気温差が大きく、
フルーティーでほどよい酸味が期待できる果実を
収穫することができます。
保山でも、買付業者は標高の違いにより値段に差をつけています。
ところが標高1200~1500mの産地では、今異変が起きています。
寒さによる冷害です。
コーヒーの栽培限界は摂氏8℃。
それを下回る摂氏3℃の気温が2週間続いてしまっているのです。
特に定植後2~3年の樹木は寒冷に弱く被害が甚大です。
昨年の大干ばつに続き、今年の冷害。
高地の農園ではほとんどの若い樹木が枯死しています。
持ちこたえている樹齢の高い木でも、
体内時計がくるい4月の雨を待たずに、
白い花を咲かせてしまうほどです。
標高1300mを超える農園のコーヒーの実には寒冷被害が出ています。
「緑→朱色→赤→深褐色→黒果」熟していく実は、
深褐色が収穫の最適期。
ところが冷害により未熟な実が完熟せずに
黒果に変色してしまい雑味の強い悪い商品になってしまいます。
それでも買付業者は、コーヒーの国際相場の値上がりで、
高値をつけて買い取っていくのが現状です。
邱公館の農園では今のところ冷害の被害は出ていません。
寒波の予想された早い時期に対策をとりました。
樹齢が低い木にリサイクルの麻袋を巻きつけていったのです。
春節には、温かさが戻り、日中25度に達していくはずです。
あと1ヶ月何とか無事に乗り切っていきます。
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