降水量が少なかった昨年に比べ、
今年は順調に降水量を伸ばしています。
この調子で乾季を迎えられれば、
良質なコーヒーチェリーが収穫できると
今から期待が大きく膨らみます。
|
雨季の怒江 |
そんな楽しみな収穫期まで後2ヶ月、
除草の他に雨季に悪戦苦闘することがあります。
それは、道路のぬかるみによる悪路です。
現在、加工場と六庫を結ぶ全長150kmの細い山道を
当局は広い直線道路に拡張する大規模な工事を行っています。
六庫は多くの少数民族が暮らす村、
2年後までには都市と農村を結ぶ大動脈になっていくことでしょう。
道路は政府の少数民族問題対策の柱となっています。
そしてこの幹線道路は、六庫の先チベットまで繋がる、
現代版シルクロードの構想になっているそうです。
ところが、今まで細くても舗装されていた道が
今は一時的に、軟弱な土壌むき出しになっているのです。
雨が降り、公共のバスや道路工事のトラック等、
ぬかるみにはまり動けなくなる車が続出しています。
私たちも先日、とうとうぬかるみにはまってしまいました。
邱公館オリジナルの加工方法で大量生産してもらった
有機肥料10tを載せたトラックです。
何が何でも転倒させずに加工場まで運ばなくてはいけません。
1t積載できる運搬機のタイヤにチェーンを巻き、
スタッフ総出での救出作戦となりました。
対向車線側は土砂崩れも起こしていました。
危険な泥まみれの力作業です。
私たちは、スタッフが喧嘩や言いあいになることなく
安全に作業を行うことに細心の注意を払いました。
タバコや食事(焼きおにぎりや果物)の差し入れをして
休憩を取りつつ丸一日がかり。
加工場に到着したのは深夜のことでした。
全員が無事に帰宅できました。
大変な作業を淡々と遂行してくれたスタッフ達にひたすら感謝です。
|