昆明市のほぼ中心に翠湖という美しい憩いの公園があります。朝早くからジョギングや太極拳をする人で賑わい、日中は絶好の散歩コース。スケッチする学生や愛を語らう恋人たちのスポットでもあります。
特に週末は園内のあちこちで歌や踊りの集いが開かれており、いたるところに人だかりができています。
時々腹の底から笑えるような可笑しいショーが見れたりと、公園を通るたびに、何か新しい楽しさのあるところです。
昆明には、毎年12月頃から春にかけてシベリアから数万羽のカモメが飛来してくるため、
その時期は翠湖の湖面が真っ白に染まります。
そのカモメを見に、また多くの人たちが集まるのですが、
邱先生もつい歌を作ってしまうほど、素敵なところです。(もしQ第2215回)
この翠湖公園を望む絶好のロケーションに、翠湖賓館という豪華なホテルがあります。
世界中から観光客の集まる昆明市には、8件の五つ星ホテルがありますが、
外国人の基準から見た本当の五つ星レベルのホテルは、
ここ翠湖賓館くらいではないでしょうか?
かつて日系ホテルの経営だった時期もある老舗のホテルですが、
煙草会社が買収し、2004年に五つ星ホテルとしてリニューアルオープンしました。
同時期にホテルのセールスマネージャーになった、日本人女性スタッフの暇つぶしに付き合っている時のことでした。
軽い気持ちで「ホテルで邱公館のコーヒー使ってよ。」とお願いしたのがきっかけで、何がどう伝わったのか、ホテルロビーの一番良い場所にあるラウンジを邱公館にお任せいただけることになりました。
嬉しいやら困ったやら、その時の感情は今では良く思い出せません。
当時邱公館はまだ加工場建設の真っ只中で、
ほとんど誰にも認知されていない会社でした。
にもかかわらず、ホテルの責任者が日本的サービスに強い関心を持っていた事、
そして何よりも邱先生の数々の実績が大きな決め手となりました。
邱先生にカフェを開く許可をいただき、
オープンの目標を、次回の邱先生の雲南考察団に定め、
大急ぎで準備に取り掛かりましたが、
その考察団までたったの2ヶ月しかありませんでした。
2004年9月のことでした。
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