他国のコーヒー産地は知りませんが、
中国のコーヒー農場の生産者(農民)たちは全くコーヒーを飲みません。
自分たちが汗水たらして育てた作物の利用方法を知らない、
知りたくないなんて、とても見過ごせることではありません。
彼らはコーヒーは苦くて体に悪くてまずいもの、と頑なに思い込んでいます。
コーヒー大好きな僕としては、何とか彼らのこの飲まず嫌いを改めさせようと、
何度も勧めてきました。
"体に悪い"
まずはこの誤解を何としてでも解かねばなりません。
実際、新鮮で良質なコーヒーは癌や糖尿病などの予防に良いことや、
コーヒーは長寿の薬として飲まれていたこと、
僕自身毎日コーヒーを何杯も飲んでいますが、
病気ひとつせずぴんぴんしている様子など、
いろいろとアピールしてみました。
まあ分かってはいるのですが、
彼らはこんな理屈や他人事に興味は持ちません。
そこでしつこく白酒を勧めてくる友人に、
「あんたがコーヒーを飲んだら、僕もそれと同じ分だけ白酒を飲む!」
と体を張って勝負です。
酔っ払って感覚の麻痺した彼がコーヒーを飲んだため、
僕も白酒を飲む羽目になりダウン。
後で聞いたら、味なんか覚えてないし夜眠れなくて困った、とグチグチ言われました。
こんな連中より、まずは加工場のスタッフに半強制的に飲ませることにしました。
どうだ、美味しいか?美味しいだろう。美味しいんだ!
と彼らに暗示をかけ、一人で喜んでいましたが、2日後。
スタッフの一人が目を真っ赤に腫らして、この2日間全く眠れないです。
と訴えてきました。
何だ、彼ら独特のジョークか?と思いましたが、本人は大真面目でした。
確かに個人差や適性はあると思いますが、ほんの少量で丸2日間眠れないとなると
彼らの思い込みが睡眠を妨げているとしか思えません。
しかしここまで素直だと可愛らしくさえ思えてしまうものです。
仕方がないので、甘いインスタントコーヒーから少しずつ飲ませているところです。
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