第1063回
「永華大廈」を表敬訪問しました

上海で7月17日にセミナーを開くため
その３日前に浦東地区に入り、
翌朝、「永華大廈」に向かいました。
「永華大廈」とは、邱さんが
浦東地区お建てになった26階建てのビルです。
私はその６階の会議室で、
セミナーを開かせていただくため
事前にご挨拶にうかがいました。

ホテルを出るとき、
タクシーの運転手さんに
「永華大廈」と書いた紙を渡しますと
運転手さんはかるくうなずき
「了解」といった風で、アクセルを踏みました。
５、６分走った後に、運転手さんが
「あのビルですよ」といった具合に
前方のビルをさし、またビルの玄関の前に
「永漢日語」の看板が出ていたので、
「永華大廈」を比較的簡単に見つけることができました。

私が12年前、
邱さんの投資考察団に参加したとき、
上海証券取引所を訪ねました。
そのとき、証券取引所から道を隔てたところに、
このビルの建設工事が行われていて
「邱永漢集団」という看板がかかっていました。
邱さんは上海で
もう事業をはじめておられるのかと驚いたものです。
その後の邱さんの記述によれば、
このビルを建て、また運営することは
容易ではなかったとのことですが、
ビルの中に入ると、
入居している会社の名前がずらっと書き並べられ
多くの会社が入っていることがわかります。

さっそく、エレベータに乗って
セミナー会場としてお借りする６階に足を運ぶと、
管理を担当されていると見受けられる女性が
待ち受けてくださっていて
私に向かって親しげに話しかけてくださいました。

私はこの方の言葉を理解できませんでしたが
会議室では講演会ができるように
机や椅子が並べられ
「日曜日にセミナーがひらけるよう
　用意万端、準備していますよ」
と言ってくださっていることがわかり、
私は何度も「謝々」と言って、
感謝の気持ちを表しました。