第1049回
自立心が高まればこわいものはありません
私は、中国に移住する友人二人の今後を
楽観しています。
理由の一つは前回書いたように、
自分を活かせる場所を
探しやすい場所に身を置いたということです。
もう一つは
彼らが今回、自分の進路を
自分の判断で決めたということです。
自分で考えて
自分の道を決めると、
困難にでくわしても
弱音を吐けませんから
自分の頭であれこれ対策を考え、
行動していくほかありません。
人は、しばしば他人の判断に頼って
自分の道を決めます。
この場合、自分で進む道を決めた
という覚悟がないので
うまくいかなかったとき、
自分の努力不足を棚に上げ、
「あの人がこうしろと言ったから
いまこんな目に会っている」
などと言って、人を恨んだりします。
そうした態度から
のびのびした成長を期待することは
むずかしいと思います。
しかし、今回の場合、
青年たちは困ったことが起こっても
他人のせいにできないところに
わが身を置きました。
だからつらいことがあっても
自分の頭で考えて、
前途を拓いていくだろうと思います。
自立心がだんだん高まれば
こわいものはありません。
このような判断もあって、
私は青年たちの将来を楽観しています。
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