第1044回
見込みが違えば、乗った船を変えればよい
前に東京でセミナーをひらいたとき
「自分は、人生を設計する
といったことを考えたことがありません。
そこから考えなくてはいけないと思います。」
とおっしゃった人がいるという話を書きました。
それから半年後、この方は、
自分がやりたいものが見つかったといって
勤めていた会社をやめて転職しました。
その知らせを聞いて、
楽しくやっておられると思い、
私も喜んでいました。
しかし、実際に新しい職場で働いてみると
当初、自分が望んでいたようなものがなく、
見込みが違った、判断を間違えたと、
相当落ち込んだようです。
しかし、本人は心機一転、
気持ちをきりかえ、
今回、会社をやめて
中国の大学に留学するという道を選びました。
この進路変更をうかがい、
人間、間違えるなんてことは
誰だってしょっちゅうあること、
判断が間違っていたことに気がついたところで、
ぐずぐずせず、
さっさと居場所を変えることにした
思い切りの良さと、
決断の早さに敬服しますと、
私はメッセージを送りました。
新しい船に乗ったものの、
実際に乗ってみると船の中は
乗る前に予想していたのとは大違い
という場合はこの人のように
乗る船を変えればいいのではないでしょうか。
人は失敗に教えられて
だんだん賢くなっていく
生き物だと思います。
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