Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第1029回
苦しみのなかから新境地が生まれていきます

2人の青年の歓送会には
1年前に上海に移り、
1年ぶりに日本に一時帰国された
ご夫妻にも参加していただき、
ご主人と奥様に順に
お話をしていただきました。

まず、ご主人が上海に飛ぶことを
決意するまでにいたる体験や
上海で体験したことの一部始終を
熱っぽく語ってくださいました。

奥さんは
日本と環境が大きく異なる世界との接触で
違和感を覚えたこと、
そして将来の生活への不安の大きさから
精神的に大きな打撃を受けられたことにふれ
お話するうちに、
当時の思いがよぎったのでしょうか、
奥さんの目にうっすらと涙がたまり、
この1年の上海ライフが
平坦なものでなかったことが伝わりました。

ですが奥さんも、
移住した先で新しい交流が生まれ、
知り合うようになった人に助けられ、
いつの間にか上海での生活になじみ、
今では発展ムードが横溢する上海を
自分の故郷と感じるようになり、
「私はいま上海を愛しています」
とおっしゃいました。

また今回の歓送会には、
歓送される2人の青年の内の1人の、
奥さん、お子さんにも参加いただき、
その奥さんにもお話していただきました。

ご主人が、仕事に面白みを感じられず、
すっかり元気をなくされていた頃に
私との接触が生まれたことにふれ、
「戸田さんが主人の相談に
 乗ってくださいましたので
 主人のことをよろしくお願いしたいと思って、
 『青年の妻です』と書いて
 戸田さんにメールを出しことがあります」
といって、今回の上海移住を決めるまでの
“苦しい胸のうち”を語りました。
心晴れないご主人を
内側から支えてきたこの奥さんの言葉に
私も思わず胸がつまってしまいました。

上海に移住しているご夫妻の奥さん、
上海にこれからご主人が単身向かわれる奥さん、
ともにこの日は表情がとても明るく
苦しみのあとに新しい境地が生まれ、
ひろがっていくことを
教えていただきました。


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