第1028回
「先のことは何とかなるのかもしれない」

上海の日本語学校に赴任する
２人の友人の歓送会を、
新橋駅近くの中華料理店でひらきました。

急遽決まった歓送会でしたが、
20人を越えるセミナー仲間の友人が
会場にかけつけてくださり、
参加いただいた方の半数以上が
女性であることも関係しているのか、
会場にはとても華やかなムードが漂いました。

冒頭、私は、
本日、主役の２人の青年から
日本での勤め先を辞し、
上海の日本語学校の先生になって
人生を再スタートさせることになったと
報告を受けたときの話をしました。
給料のレベルが激しくダウンし、
普通の世間常識では考えられない話ですから
参加した人たちは神妙な面持ちで
話を聞いてくださいました。

そして、その日の前の夜、
北京の大学に留学している青年からメールが届き、
当地で親しくなった友人が勤める
中国人が経営する会社に
就職することが内定したことを
知らせていただいたことを
皆さんに伝えました。
その瞬間、皆さんからどよめきが起こりました。

今回の２人の青年の決断に対して
「果たしてうまくいくのだろうか」
と心配する向きも少なくなかったと思います。
しかし、同じように
「うまくいくのかなあ」と周囲を心配させて
１年前に中国にわたった青年がいま、
当地で就職することになりました。
「一旦、河を渡れば、その先、
　何とかなるのかもしれない」
という見方が生まれたかもしれません。
会場には和らいだ雰囲気が
漂うようになりました。