第990回
友人が選んだお土産は「一生書生」の書
北京で遊んだ私の姉や妻などが
お土産にしたいと思ったのは、
北京の三全公寓内の
Q's Cafeで売られている
“宝の山コーヒー”です。
が、三全公寓で手に入れられるお土産は
それにとどまるものではありません。
三全公寓の1階と地下には
「種字林」というお店があり、
そこには中国の人たちが愛用した生活用具や
邱さんが選んだ「金言」が入った額が
売られています。
広島から参加した私の友人は
セミナーの時間の合間をぬって、
この店で書を買い求めました。
「なんという字の書を手に入れられたのですか?」
とうかがうと、
「一生書生」と書かれた額を買ったと答えられ、
「なるほど」と思いました。
この方は本を読むのがたいへんお好きで、
なかでも、邱さんがお書きになった本を
読むのがお好きです。
昨年の末、気分一新を図るため、
邱さんが作家として
デビューされてから今に至るまで、
世に出された本を全冊そろえ、
自分が楽しむだけでなく
お子さんたちにも
自由に読めるようにしておきたいと
考えられました。
そこで、自分がすでに持っているものとか、
地元の古本屋さんで
手に入れたものをのぞいた本の探索を
私に託してくれました。
たいへんでしたが、私は嬉々として、
所望された邱作品を探しだし
数多い邱著作をお送りしました。
その方に北京の地で、
「一生書生」という書を買ったとうかがって、
私が「なるほど」と思った理由が
お分かりいただけたと思います。
いずれにしても、旅に出て、
自分の気に入ったお土産を手に入れて
帰ることができるのは楽しいことです。
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