第982回
中国への転職の決め手はチャンスが多いと感じたこと
3月に行われた北京のセミナーで
日高さんとおっしゃる青年に
日本の会社をやめて、
中国人の経営する会社に転職した体験を
話していただきました。
彼は、日本にいたときは
IT系の会社の営業担当社員として、
まずまずの給料を手に入れていたのですが、
給料のレベルが大きく下がることを覚悟の上で、
あえて、中国の会社に転職する道を選んだのは
「中国はこれからどんどん発展していく」
ということを感じたからだそうです。
日高さんは語ります。
「いま北京の街中では、
北欧の家具会社IKEAが出店し、
そこに多くの人が出かけ、
みな、たくさんの買い物をしています。
これらが北京の家に浸透していくだけでも
成長の規模が並々でないことが予想できます。
こういう中国では、
ビジネス・チャンスが多く、
商談も得やすいだろう。
邱さんがよくおっしゃる
『チャンスの多い場所へ移動する』
ことを選んだほうが将来に
楽しみがあると考えました」
さて、実際に中国で仕事するようになり
いまはどんな感想を持っているでのしょうか。
その問いに対して、
次のように答えてくれました。
「日本で仕事をしていたときは、
売りにくい環境のなかで、
どうやって、商品を売り込んでいくか
ということがテーマでした。
ところが中国では、
仕事の話がどんどん舞い込んできて、
これをどうやってさばいていくかが
テーマになります。
これはこれで結構頭の痛い問題なのですが、
頭を使う方向が
すっかり変わってしまいました。」
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