第983回
青年の孤独な決断を邱さんの言葉が支えました
先の北京セミナーで
スピーチしてくださった
日高修さんとおっしゃる青年は、
邱さんが「ほぼ日刊イトイ新聞」で
エッセイを書くようになったことが機縁になって、
邱さんの文章を読むようになった
邱さんの若いファンの一人です。
その日高さんは、
日本の会社から中国人が経営する
IT系の会社に転職したのですが、
その過程で、邱さんの言葉が心に深く響き、
未知の世界に踏みこんでいく上で
強い支えになったとのことです。
たとえば、邱さんは、
『生き方の原則』という本で
成功する人と成功しない人の違いについて、
次のように書いています。
「成功する人が成功しない人とくらべて
どこが違うかというと、
成功する人は、知らない話でも聞いて、
なるほど納得したら、
すぐに実行に移すことができる。
たとえば、
新幹線のプラットホームに立って、人から
『この列車に乗れば3時間で大阪へ行けますよ』
と聞いた途端に
『そうですか、それじゃ乗ってみましょう』
とすぐにも乗り込む。
他方、掃除のおばさんのように
『そういうように聞いていますが、
行ってみたことはありません。』と言って
車両から降りてしまいます。」
日高さんはこの話を読んで、
自分はすぐに列車に乗る人間にならねばと
思ったそうです。
また自分が実際に中国に渡ろうとするとき、
HiQに掲載されている
「もしもしQさんQさんよ」の連載をまとめた
『外国で働きたくありませんか』を手に取り
「若い人から、こんな時代、
邱さんならどうされますかと聞かれますが、
私なら外国に行きます」
と書いてある箇所を、何度も何度も読み、
迷いの部分を残す自分に
「海の向こうに渡ることは間違いではないのだ」
と言い聞かせたとのことです。
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