Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第978回
故宮もオリンピックを控えてお化粧直し

天安門を過ぎて、
故宮の中に進んでいきました。
故宮の中を通っていくのは初めてですが、
『紫禁城の黄昏(たそがれ)』を原作にした、
映画「ラストエンペラー」を見たことがあります。

『紫禁城の黄昏(たそがれ)』は
イギリス人のジョンストンという人が、
1919年に清朝最後の皇帝
宣統帝溥儀の家庭教師として紫禁城に迎えられ、
5年余りそこで暮した際に、
見聞したことを書いた本ですね。

イタリア人のベルナルド・ベルトルッチ監督が
この本を原作にして、
清朝最後の皇帝となってしまった溥儀が
清朝皇帝に即してから文化大革命以降に至るまで、
この上ないほど流転していく姿を追った映画が、
「ラストエンペラー」です。

この映画のなかで、
故宮のさまざまな光景が
いろんなアングルから映し出されています。
ああ、ここが、映画に収められていた光景か、
と映像をダブらせながら、
故宮の建物や工芸を見物しました。

ガイドさんが説明してくださる故事来歴は
なかなか興味深いものでしたが、
私の興味を引いたのは、多くの施設が
2008年に控えるオリンピックのため
修理に入っていることでした。

昨年でしたか、
北京市から日本に留学し、
そのまま日本で就職した
中国人青年が我が家にきて、
タクシーの運転手さんが
自分の家を見つけることができないほど
いま北京の様子が変わり、
「いまは北京市全体が工事現場だと思ってください」
といっていたのを思い出しました。

私は北京でひらかれるオリンピックは
ぜひ、現地で見物したいと思っていますので、
3年後には、一新した故宮の姿を
改めて見てみたいと思いました。


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