第975回
おのぼりさん気分で天安門広場を見物
「初めて北京を訪れる人たちが
訪ねる場所はどこでしょうか」
北京で行うセミナーの件で、
渋谷の事務所に徐学林さんを訪ねたとき、
私は素朴な質問をしました。
「やっぱり、天安門広場・故宮
それに万里の長城・明の十三陵
といったところじゃないでしょうか」
と徐さんは答えてくださいました。
また今回のセミナーに参加してくれた姉も
「自分は前に北京に行ったことがあるけど、
主人が北京に行くのが初めてなので、
天安門広場と故宮、それに万里の長城に行きたい」
と希望を伝えてきていました。
そこで、セミナーの前に
「天安門広場と故宮」に行き、
セミナーが終わってから
「万里の長城」に行くことにしました。
ということで、京劇を見た翌日は
天安門広場にでかけることにしました。
朝8時30分、前日に三全公寓で、
挨拶に来てくださった旅行会社の
周さんとおっしゃる中国人女性が、
マイクロバスで迎えに来てくれて、
そのバスに乗って目的地に向かいました。
天安門広場についてから、
周さんは、私たちを広場の中に案内し
アンスリュームという
花の形をしたものをかざした棒をさし、
「今日の皆さんは上品な人たちなので、
私も今日は上品な花をさして
皆さんを案内します」と
ユーモラスな語り口で
説明してくれました。
周さんは、つづけて
「中国の広さを感じていただくためにも、
この広場の広さを
感じていただく必要があります」と説明しました。
たしかに目の前に見える建物が
かすんで見えるくらいの広さと距離がある広場で、
天安門広場は広いと感じました。
私たちの周りには、
一目、首都の名所を見たいと
中国の各地からやってきた
ご年配の中国人もたくさんいらっしゃいました。
こうした人たちと一緒に、
私たちもおのぼりさん気分で、
天安門と故宮の見物に興じることにしました。
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