第894回
深セン全体を把握するのに「博物館」は便利です
深センを訪れた話の続きです。
深センの駅からバスに乗り、
深セン博物館に到着しました。
私達以外に、
博物館を訪れている人がいないためでしょうか、
日本語が少し話せる女性が、
私たちを案内してくれました。
私たちは中国の経済発展に触れることが目的で、
この街にやってきていますので、
とかく、経済に関連したことを質問します。
そのためでしょうか、
女性のほかに流暢な日本語を語る
30代と思われる男性が途中から加わって
私たちにあれこれ説明をしてくれました。
私たちの興味を引いたのは、
深セン市の大きな模型で、
これをみると街の模様がよくわかります。
模型を指差しながら、
「この辺には日立の工場があります」
といった説明を受けると、
グッと親近感が湧いてきます。
そして20年前には
人口3万人の小さな漁村でしかなかったところが、
居住人口300万人、流動人口400万人、
合わせて700万人の人々が働く街に
変貌していることが
少し理解できるようになりました。
なんでも、聞くところによると
この都市に住む人たちの平均年齢は28歳
(翌日、深センからセミナーに
参加してくださった方によると、
もっと若いのじゃないかとのことでしたが)、
他方、日本の平均年齢は50歳、
私たちの目にこの街が
キラキラ輝くように見えるのも
街に住んでいる人たちが
若いからだということがわかりました。
博物館で模型や写真を見たりすることで、
深セン市の概略を大まかに把握することができ
「博物館」に来て良かったなあと思いました。
ちなみに男性スタッフが
流暢な日本語を操るので、
「日本語がお上手ですね。どちらで勉強されたのですか」
と聞くと
「四国の香川県に研修に行っていたのです」
とのことでした。
大変フレンドリーな態度で接してくださり、
質問に対しても的確に答えてくださいました。
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