第854回
香港のコンベンション・プラザってどこですか?
来年の1月9日の午後から、
香港で邱さんの足跡を訪ねる小さなツアーを行います。
どんなところを訪ねるか、
メモして香港の友人に送ると、
友人から、だいたい分かるけど、
“コンベンション・プラザ”だけは
はっきりしないという返事がありました。
そこで次のようなメールをおくりました。
「邱先生が香港の住居にしていた
コンベンション・プラザのアパートについて
『香港発・娘への手紙』に次のような記述があります。
『このアパートは窓から見て、
右側がハーバー・ビュー・ニューワールド・ホテル。
左側がグランド・ハイアット・ホテル
とつながっていて、朝日は
ハーバー・ビュー・ホテルの屋上から差し込んでくる』
たまたま私は
香港が中国に返還される直前に香港を訪ね、
この記述をたよりに、
階下のロビーのようなところに行き、
多分ここがコンベンション・プラザだろうと
見当をつけたことがあります。
そのロビーの前には
香港返還の式典が行われる施設が
建設されていたように記憶しています」
そうしたら友人はすぐにその場所を訪れ
「まさにその場に行ってみました。
コンベンションセンター(国際会議場)があるところです。
が、居住エリアがあるようには
見受けられませんでした。
ここの、どこに住んでいらしたのかは
よくわかりませんでした。」
と返事してくれました。
すると、この施設について
『中国人と日本人』(平成5年)に
記述があったことを思い出し、
ページをくると、やっぱりありました。
「いま私はこの原稿を
香港のアパートで書いているが
私のアパートの下にコンベンション・プラザ
という国際会議場がある。
この国際会議場に北京市の市長を先頭に
傘下の各地区のトップが二百数十名も出張して来て、
香港の起業家たちに投資の勧誘のための
投資貿易洽談会(こうだんかい)をやっている最中である。
手っ取り早く言えば、
役所とマスコミを総動員しての客引きである。」
(『中国人と日本人』平成5年)
私はこの記述を、香港の友人に伝え、
国際会議場の階上に
住居ゾーンがあるということではないでしょうかと
書き添えました。
こんなやりとりをしながら、
ツアーの具体化に取り組んでいるところです。
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