Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第833回
邱さんは現象の中を貫く原理原則を探究

自分の身近におこったことをきっかけとし、
「株式投資の原則」について
理解を深めるための通信サービスを
提供することを思いつきました。

ささやかながらも、お金を株に投じる
というゲームを通して
邱さんの株式投資思想は
おそろしく役に立つという
実感を深めたからです。

実際、邱さんの原則を
集中的に勉強するようになってから
比較的おちついた気持ちで
株と向き合いことができるようになりました。

そういう効用のある邱さんの株式思想が
はじめて読者に開陳されたのは
昭和35年に『婦人公論』で連載された
『私の株式投資必勝法』です。

邱さんはこの作品を発表してから
約30年たったところで
邱永漢ベストシリーズの一冊として
再版しましたが、その時点で
この作品を次のように評しています。

「『私の株式投資必勝法』は株について
私が最初に書いたエッセイである。(中略)
ふつう株の記事は時間がたつと腐って
使いものにならなくなる。
あんまりアップ・ツー・デートな書き方をすると、
大暴落にあった時など
雑誌に載る前にすでに間違っていたりする。

そういう生き馬の目を抜く世界の話を書いて、
30年たってもまだ何とか読むに耐え、
しかも全集に収められていると言ったことは
稀有の例と言ってよいだろう。

どうしてそういうことが可能かと言うと、
私が移り動く現象にこだわらず、
その中を貫く原理原則をとらえることに
力を入れてきたからである。」
(『私の株式投資必勝法』
 邱永漢ベストシリーズ版 平成4年)


←前回記事へ 2004年12月7日(火) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ