第809回
斜陽化の流れにいかに対処するかが大事です
福岡のセミナーをひらいたとき、
畳表の販売のしごとを担当しています
という30歳を少し超えた青年が
セミナーに参加したいと
次のようなメールを送ってくれました。
「私は22歳で畳表の製作、販売をする会社に入り、
畳表の販売という仕事を行っています。
最初はとりあえずのつもりで入社したのですが、
仕事が面白く、辞める事無く現状に至っています。
しかし、この10年で、目に見えて畳の数が激減、
販売額も以前の半分以下になっているのが現状です。
さすがの私も不安になってきました。
私は、特技もとりえもなく、
頭脳もあまり優秀とは言えず、
金もなく、嫁の来てすらない・・・
書いてて落ちこんできました・・・
そんな私が転職する方法、
もしくは転職のためのスキルを身に付ける方法を
わずかでも学ぶ事ができればと思い、
今回のセミナーに参加させていただきました。」
こういう危機的な場面に立っている青年から
セミナーに参加したいといわれ
責任の重さを痛感します。
さて、実際にセミナーで
メールを送ってくださった青年にお会いすると、
人に好感を与える印象の人で
「少なくともセールスの仕事は
あなたがやれる職種の一つですね。
どんな商品を扱えば、セールスも楽になるか、
そういう視点で、扱うにふさわしい仕事を考えて見るのが
一つですかね」
と申し上げました。
青年は「ウーン」と首をひねりながら、
「戸田さんがご著書でお書きになっていることですが、
人間は変わることに抵抗するところがあるみたいで
変わるというのは難しいことですねえ」
と返事してくれ、それには私も
うなずくほかありませんでした。
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