第808回
邱さんの思想は実際生活の万般で役に立ちます
私が福岡でセミナーを開きますと
メッセージを投げたとき
一番最初に手を挙げてくれた青年の一人は、
大学生の頃に私とあっていて、
そのとき私は彼に
「邱さんの本が良いですよ」
と推奨していたようです。
昔の自分の姿を見せつけられる思いがして
気恥ずかしい思いがしますが、
初対面の青年に向かって、
そんなおせっかいなことを言うのは、
自分が「邱さんの本は役に立つ」
と思っていたからでしょう。
青年と私が職場を共にしたのは
多分、平成2年頃のことで、
自分が47歳の頃のことでしょう。
その当時の自分の心境を思い起こしてみると、
邱さんの本を推奨した理由として
三つばかりのことが頭に浮かんできます。
一つは年をとってからお金のことで苦労しないように
後半の人生に向けた経済設計を立てておくよう
アドバイスを受けたことで
邱さんに対する感謝の気持ちの一つとして
これがありました。
二つは経済の風向きが厳しい環境のなかで
ニュービジネス着想のヒントをいただいたことです。
私はテーマパークの仕事を担当する前、
比較的、人通りのある場所で
お年寄り向けのマンションを企画し、
それを軌道に乗せていましたが、
自分が邱さんの本を読んでいたから
こういう企画を立てることができたと
思っていました。
そして三つは年をとってからも、
仕事を持ち続けることが大切ですということを
教えていただいたことです。
この青年に出会ったころは、
この点について答えを見出せておらず、
苦吟していましたが、
そんなことを教えてくださる人は
ほかには誰もいませんでしたから
大事なことを教えてくださる人だと
思っていました。
そうした感謝の気持ちが底流にあり
「邱さんの思想は実際生活の万般で役に立つ」
ということが一つの信念になっていましたから
世の中の仕組みもお分かりでないであろう学生さんに、
「邱さん本を読むといい」と
おせっかいをやいたのだと思います。
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