第772回
「夫は妻に渡すお金をケチってはいけません」
夫婦生活の間に潜んでいる問題の一つとして
邱さんは、家計の費用を夫がケチることを挙げ、
それが離婚の引き金になる可能性があると
とらえています。
「家計費の不足に対する反応は
男と女で微妙に食い違う。
家計費の不足という状態はどこの家にも発生する。
どんな大金持ちの家庭でも、
それは同じことである。
支出は常に収入を突破しようとする傾向を
持っているからである。
しかし、最大の難問は
やはり夫から渡される金額が
やりくりのきかないほど
少ない場合であろう。
収入そのものが少なければ
やむを得ないことであるが、
なかには収入が少ないわけでもないのに、
妻に対して特別ケチる人がある。
生活のできるギリギリの線に
生活費を抑えることは、
もちろん、不可能なことではないし、
また倹約家たちのよくやることであるが、
これくらい女をみじめな気持ちに
おとしいれるものはない。
やりきれない気持ちになった妻は、
ある日、突然、カッとなって
男の無能ぶりをなじったり、
束縛からの自由を宣言する」
(『女の財布』)
そうした夫婦の間で
ある日突然の爆裂をさけるため、
邱さんは、
「『男が女房にケチであることを少しばかり改め、
また女が男の収入不足に
少しばかりいたわりの気持ちを持てば』
家庭内のストレスは
大幅に解消されるに違いない。」
(以上引用はすべて『女の財布』)
とアドバイスしています。
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