第760回
金銭感覚を磨く二つ目の方法は株を買うこと
邱さんは『女の財布』で
女性が経済に強くなる一つの方法は
仕事に出ることで、
二つ目の方法は株を買うことではないかと、
次のように書いています。
「本当のことをいえば、株でなくてもよいし、
また『金銭感覚はあっても、株には不向き』
という性格もあるから
株式万能ということはないのだが、
株といったのは、
株なら100万円以下のお金からでもはじめられるし、
損をしても大きな損にはならないし、
逆に儲かることもあるからである。
効果の割りに授業料が安くてすむ
実地教育の場ではないかと思う。」
「株式投資は、銀行からお金を借りて
事業をやることではないが、
銀行からお金を借りて事業をやっている会社の、
どこがうまく成功するかをあてる仕事であるから、
一歩だけ本業に近づくことになる。
但し、近づいたといっても株式投資は
あくまで事業ではないから
ゆめゆめ錯覚を起こさないことが大切である。(中略)
株式投資は事業というよりは、
むしろバクチに近いし、
丁か半かのクイズをしているようなものである。
いくら懸賞金がたくさんかかっていても
クイズ番組に出場することを
職業と思っている人はいないだろう。
それと同じように、
株式投資を職業と思ってはいけないのである。」
「ではなぜ私が株式投資をすすめるかというと、
株式投資には、お金がかかっているし、
お金がかかっていると、
その分だけ真剣になるからである。
たまたま、欲の皮を突っ張らせて、
株で儲けようと思うと、
どうしても金銭感覚や経済知識が必要になる。
意識して勉強しなくとも
知らず知らずのうちに、
経済の動きに気をつけるようになるから、
授業料を払って勉強に行くよりも
着実に経済知識が身につく」
(『女の財布』)
株を買うようになった女性にとって
心の拠り所になる文章ですね。
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