第758回
金持ちになる第三の条件はお金の性質をよく知ること
邱さんは『女の財布』の中で、
お金持ちになるための三つ目の条件として
「お金の性質をよく知ること」を挙げています。
ほかの「お金を使わないこと」
「お金を大事にすること」の二つの条件に比べると、
「お金の性質をよく知ること」
というのは、少し難しいですね。
どういう意味か、邱さんの解説を追いましょう。
「お金持ちへの道は、
いつの時代、どこの国においても、
まず節約することからはじまる。
しかし、食うものも食わず、
爪に火をともすような
ケチケチ生活をしただけでは程度はしれている。
大金持ちになった人たちを見ていると、
いずれもお金をふやす術を心得ている。
すなわち、第三にお金の性質をよく知っていて、
お金をふやすことについて
熱心であることが必要である。
ではどうやったら、
『お金の性質をよく知る』ことができるのか。
『お金の性質がわかる』ということは、
別の言葉で言えば
『経済観念がある』ということである。
『経済観念のない人』は
目の前のお金については関心を持っているが、
経済の仕組みがどうなっているか、
その中をお金はどうやって動いているのか、
また同じ一万円を銀行に預けるのと、
株を買うのとどう違うのかということすら
ご存じない。
それでもちゃんとご飯を食べていけるし、
贅沢三昧の限りをつくして
一生を終わる人もあるのだから
『運のよいやつにはかなわない』であるが、
しかし、亭主にかかわらずに、
自分の力だけでお金持ちになろうと思えば、
経済に全く無知な状態ですごすわけにはいかない。
ごく初歩的なことでよいから、
経済の知識を身につける訓練から
はじめる必要があろう。」
(『女の財布』)
「お金の性質をよく知る」というのは
「経済の知識などを身につけるなどして
お金をふやす術を心得、
お金をふやすことに熱心になる」
という意味なのですね。
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