Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第743回
家族会社の話も邱さんの体験に基づいています

邱さんが人に向かって提唱していることは
ご自身で実際にやってみて、
これはいいぞと実感して、
話されていることが多いですね。

『妻の財産づくり』で邱さんは
一家の財産を維持する方法として
「家族会社」をつくることを提唱されましたが、
この話も邱さんの体験から生み出されたものです。

『女の財布』に書かれていることですが、
邱さんは、あるとき、奥さんの要望を受け、
マンションを奥さんの名義で買っていました。
邱さんご夫婦は中国人の習慣に従い、
別々の姓を名乗っていますが、
あるとき、税務署が
邱さんと邱さんの奥さんが夫婦であることを知り、
「資産合算だ」といって、
奥さんのマンションから上がる収入を、
邱さんの所得の上に加え、
邱さんの所得税率で課税してきたのです。

「資産合算」というのは、
奥さんに家賃のような資産所得があるとき
夫婦の中で収入の多い方の税率で
税金をかけてくるということで、
邱さんご夫婦の場合は、
奥さん名義で買ったマンションからの収入が、
邱さんの収入に合算して税金がかけられ、
奥さん名義で不動産を買ったメリットが
なくなってしまいました。

そこで邱さんは
奥さん名義になっていたマンションを
邱さんの会社の一社に売却し、
会社の所有に移して、
マンションからの家賃を会社が受け取り、
奥さんが同じ金額のサラリーを
その会社からもらうようにしたというのです。

こうした苦々しい体験を通して、
邱さんは、税法に対抗して、
一家の財産を維持していくには
「家族会社」をつくるほかないという知恵を
読者に向かって推奨したのです。


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