Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第738回
「財産づくりより経済観念の教育が先」

『妻の財産づくり』
邱さんが強調していることの一つは
ハードの財産を遺すより、
ハードをうまく動かしていけるような
ソフトを養成することが大切だという指摘です。
そうした指摘の一例を引用させていただきます。

「私が前からくりかえしてきたことであるが、
金儲けは、球乗りの曲芸のようなものである。
一家に球乗りのうまい人がいると、
その一家はすべてうるおう。
球乗りの名人が妻や子供をかかえて、
球から落ちないように
面倒を見てくれるからである。
ところが、球乗りの名人の家族の一人一人が
オヤジと同じように、
器用に球乗りができるとは限らない。

名人は自分の死んだあとのために、
球を女子供にくれてやろうとする。
しかし、もともと一人前の球乗りではないのだから、
支えてくれる人がいなくなると、
忽ち球をふみはずしてしまい、
球のほうがどこかにころがって
消えてしまうのである。

だから、もし球乗りの名人が本当に
家族の面倒を見たかったら、
立派な球を遺してやるだけでは不充分で、
どうしても球の乗り方を伝授しておかなければならない。

球の乗り方さえしっかりしておれば、
親や夫がいなくなっても、
遺族は路頭に迷う心配はまずないのである。

この意味で、妻は財産づくりをやる前に、
まず妻の経済観念の教育からはじめる必要がある。
経済の仕組みがどういう具合にできているか、
を妻が理解し、遺された金をどう運営すればよいか、
を知っておく必要があるのである。」
(『妻の財産づくり』昭和52年)

ふだん私たちは
「この人は経済観念が発達している」とか
「あの人は経済観念がない」とかといったりしますが、
邱さんの文章のなかには
この「経済観念」という言葉がしばしば登場します。
ここでは、
「経済の仕組みをよく理解し、
 お金を上手に運用しようとする考え」
といった意味で使われているようですね。


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