第714回
「年をとるとお金に対して臆病になる」
なにごとにつけ、
若いときにいろいろ経験しておくのがよく、
投資についても、
同じことが言えるというのが
邱さんの考えです。
投資をはじめるのに
ふさわしい年齢という観点から、
もう少し邱さんの考えをうかがいましょう。
「年をとるにつれて、
人間はお金に対して臆病になる。
なまじいくらかお金をもっていると、
それを失うまいと身構えるから
いよいよ冒険ができなくなってしまう。
だから、お年寄りが増えたら、
年寄り向きの金銭哲学も
あってしかるべきだし、
年寄りに受け入れられる
『安全第一』の利殖術も
あってしかるべきであろう。
しかし、年をとるといっても、
ここまでが壮年期で、
ここから先は老年期だといった
明確な一線があるわけはないし、
人によって個人差は激しいし、
また若い時から身についた習癖が
年をとっても
そのまま続くという面もあるから、
『年寄りの冷や水』みたいなことはやらずに、
若いうちから
冷や水に慣れる訓練を
しておいたほうがよいだろう」
(『シルバー・グレーの金銭学』)
そういえば、私は40歳前後の頃、
不動産投資に興じていましたが
同級生の一人から
「年寄りみたいなことをしている」と言われ、
違和感を感じたことがあります。
彼の目からみると、
投資向けの不動産を扱うといったことは
年寄りのやることのように見えたようです。
でも、実際に不動産を買い、
賃貸に回すまで
一通りの体験をしてみると、
不動産投資はどういう性質の不動産を
手にするかの判断一つで、
その後の結果が決まるところがあり、
それだけに力強い決断が求められるので
年をとってからやるよりも、
心身ともに活力がある頃からはじめたほうが
良いように思えたのです。
私の考えは間違っていなかったようです。
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