第700回
仕事の選択はその後の人生を決めます
人間は生きている限り、選択に迫られます。
人はこの世に生を受けたあと
親の養育を受け、
精神的にも肉体的にも成長していきますが、
10代も後半になると、
どこの学校に進学するかを決める時期がきます。
専門学校とか大学にすすんで
勉強することになりますが
卒業が意識されるようなときになると、
「どういう職業に就くか」
「どこの会社に勤めるか」
といったことを決めることになります。
さて、就職に際して、私たちは
その時点で羽ぶりがいいとか、
世間からの聞こえがいいとか
といった物差しで会社を選びます。
私などももう40年ほど前のことですが
そうした判断で会社を選びました。
さて、会社に入って仕事をする過程で
直面する問題の一つに、
マンネリ化にどう対処するかということがあります。
私の場合、仕事をはじめて数年もたつと、
担当している仕事は一通り
マスターしたつもりになり
マンネリ化の危機に近づきましたが、
短期間ですが海の向こうに行ったり、
また勤務場所や仕事の内容が変わるといったことがあり、
20歳代のときに、仕事のことで
悩むということはありませんでした。
しかしそんな私も、
同じ性質の仕事が続いたこともあり
30代の半ばから40歳にかけて、
マンネリ化を痛感するようになり、
自分の人生の先の先まで
見えてくるような気分になり、
このままだと
つぶしの効かない年寄りになってしまうぞと
心配になりました。
そこで遅ればせながら
40歳のときに同じ会社の中のことではありますが、
仕事を変えることにしました。
仕事を変えた時点では、
そのことがその先の自分の人生に
どういう影響を与えるかはわかりません。
しかし、それまでとは違う体験をすることになり、
結果として、会社の看板を外し、
その後、自分の力で生きていくような道を
選ぶことになりましたので、
仕事の選択や変更は
その後の人生コースを変えることになることを
深く感じるようになっています。
|