第670回
実地の体験をすれば説得力が高まります
前回、「コーチング」の分野で
ニュービジネスを企画する青年から
自分の提案について
意見を求められたことを紹介いたしました。
アイデアというものは、
生まれた段階では欠点だらけのところが多く、
それをあれこれ言って、
せっかくのアイデアの芽を
つむようなことをしてはいけないと
かねがね思っています。
だから論評を加えることは
気がすすみませんでしたが、
せっかく、感想を求められているのに、
何も答えないのも申し訳ないと考え
一つだけ思ったことを書きました。
それは提案書をよこした青年は
自分が提案していることを
実際にやってみようと思えば
出来る立場にあると思えましたので、
それを実際にやってみないのですか?
という素朴な疑問の問いかけでした。
もちろん上司や周辺の人の
同意を得るなどの必要はあるでしょうが、
やろうと思えば、
できないことではないでしょうし、
自分で手を下さないような了見では、
いい知恵も湧いてこないし、
人を動かすことも難しいとも思い、
そのことを書いて返事としました。
するとそのあと、青年から、
まず自分の足元を固め、
実績を出すことが先決だ
ということに気づいたので、
これからはその努力をしていきたい
とのご返事をいただきました。
そのやりとりをしたあとは、
すっかり忘れていたのですが、
そのときの青年が
大阪でのセミナーに参加してくれることになり、
昨年のやり取りを思いだしました。
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