Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第636回
邱さんの目標の一つは「柔軟な思想の持ち主」

邱さんが「年をとらない法」を発表したのは
昭和42年のことで、邱さんは43歳でした。
この作品で邱さんは
ご自身の将来に思いをはせ
『期待される老人像』を描きました。
今回は邱さんが描いた
「老人像」の具体的な中身を
拝見させていただくことにしましょう。

「まず第一に、50歳過ぎてから絶対に
経済的な破綻をきたさないようにすることである。
財産のスケールは人によって違うのが当然だが、
先細りにならないように手をうっておく。
そのためには40代に調子にのって手をひろげすぎ、
収拾がつかない結果にならないよう、
押さえぎみに仕事をする。

不確定要素の強い収入源を
不動産収入、株式配当収入、
現金収入のようなものにかえておく。
そのために
大きな樹に育つかも知れない事業の芽を
摘むことになっても
ある程度はやむを得ない。
年をとってから、
使い切れないほどお金を持つよりも、
途中でつまずかない方が大切だからである。

第二は健康である。
ほかの人はどうか知らないが、
私の健康に一番影響をするのは
仕事が順調であるかどうか、ということである。
何もやらないで花いじりでもすることは
私の性分に会わないし、
またそんなことをしたら
かえって年をとるだろう。
だから時代の尖端をいくような
新規の事業に手を出して
頭を痛めるのが私の健康法であるが、
そうしたバクチは
支払い能力の3分の1くらいでとどめる。
人間ドックにはいったり、
ゴルフに行ったりすることは
二の次である。

第三はオシャレをすることである。
肉体的に老化する分だけ、
なにげない外見でおぎなうように心がける。
ズボン下はもう10年もはいていないが、
そろそろハダ着もやめるべきだろうか。(略)
   
第四は、
『年をとったら、あんなジイさんになりたいなあ』と
若者から思われるような思想の持ち主になることである。
これが一番難しいが、
いま私はそれを目標にして
自分の全生活の体制がえに着手している」
(「年をとらない法」昭和42年)


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