Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第612回
「株を恐れるのは株を知らないから」

ひさしぶりに
『シルバーグレーの金銭学』を手にとって
株のことについて書かれた文章を読むと、
やっぱり面白くて、
一連の文章を通して読み続けることになりました。

これから株を買ってみようかと思う人にとっても
また株の売買を経験している人にも
参考になることが書かれていますので、
抜粋を続けさせていただきます。

「今まで定期預金に安住していた人々に、
定期をやめて株を買えと言ったら、
心配で夜も寝られなくなるかもしれない。
定期預金は寝ているうちに
値下がりするようなことは起こらないが、
株は毎日、相場が立って、上がった、下がったが
新聞を開くたびに目の中に飛び込んでくる。
心配性の人はそれだけでも落ち着かなくなってしまう。

では株はそんなに危ないか、
というと、そんなことはない。
資本の私有が認められ、
株の売買が許されている国なら、
どこに行っても、株式取引所がある。
また株の売買によって
生活している一群の人々がいる。
その中に他人のお金をかすめ取ってやろうと考える
不心得者がないとはいえないが、
財産としての株の売買を円滑にすることによって
株の換金性を高めたり、
また企業が株式市場で
資金の調達ができるようにするため
取引所があるのである。

もし株が上場されていなかったら、
株主は株の上げ下げで心配しないですむが、
その代わり株を売りたい場合は
仲間うちで売買するよりほかない。
それに比べると、上場されている株は毎日、
波があって上がり下がりするが、
その時の値段でいつでも売買できる。
そういう機能は文明社会に生活している人々に
必要欠くべからざるものである。

そう考えれば、
株を恐れるのは株を知らないからだ、
ということがわかる。
ちょうど自動車や飛行機の操作を知らない者が、
自動車や飛行機を危ないと思うようなものである。

自動車や飛行機の動かし方を心得ていれば、
あまり心配しないですむように、
株に対してある程度の認識をもち、
株の動かし方がわかるようになれば、
株は財産としての役割を果たしてくれるだけでなく、
お金を増やす手段としても
立派に機能してくれていることがわかる。」
(『シルバーグレーの金銭学』)


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