Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第563回
後輩の長所を見つけることが先輩のつとめ

セミナーにどんなことを期待しますか
という問いかけに対し、一人の女性が
「今まで『人生』を『設計』したことがなく、
 どこから手をつけたらいいのか分からないので
 人生設計とはどういうものか、
 どうやるものなのかを勉強したい」と答え、
それを読んだ私が思わず
笑ってしまったことを前回書きました。

ご本人は、コンピュータをつかって
システムを設計する仕事に魅力を感じ、
実際にその仕事に従事したのですが、
自分が頭に描いていたものと違うことに気づき、
すっかり落ち込んでしまい、
仕事を変える一方で、
これからの人生について考えようと、
セミナーに参加されたようでした。

こうしたとき、人はとかく気落ちしがちで、
自分に自信を持てなくなったりするものですが、
この人も、それに近い状態に置かれているようでした。

そういう人を元気づける一つの方法は
その人の持っている長所を見つけ、
それを伸ばすような助言を送ることでしょう。
私はかねがね、若い世代の方が持っている
素晴らしい資質や長所を見つけ出し
そのことに気づいてもらい、
本人に自信を深めていただくのが
年長者の役割だと思ってきました。

たまたま、この人の場合は、
アンケートへの回答として書かれた文章が
笑いを誘うような力をもっており、
見ず知らずの人間を
短い言葉で笑わせるというのは、
相当なワザで、
この人の大きな長所の一つだと思いました。

そこで、セミナーが終り、
皆でレストランに入って食事をしたとき、
私はその人を見て
「あなた、文章うまいと思っているでしょう」
と、冷やかしました。
素直に「あなたの文章はとってもうまいですね」
と言うべきだったなあと、反省したのですが、
その日のうちに、ご本人から
セミナー第1回目の感想文が寄せられました。


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