第561回
邱さんの話はなぜ面白いのでしょう?
邱さんの文章を読んだ人は異口同音に
わかりやすい言葉で書かれているとおっしゃいます。
それと同じように、
邱さんの話を聞かれた方は誰しも、
話が面白いとおっしゃいます。
私もこれまで、聴衆の一人として
邱さんの話を聞いたことが何度もありますが、
話を聞いているうちに、面白くなり、
いつも声をあげて笑ってしまいます。
なぜ、このように邱さんの話は面白いのでしょう。
理由は一つや二つではないでしょうが、
邱さんは人に向かって話すとき
話を聞いている人たちが
どんなことに関心を持っているかをさぐり
それを突き止めながら、
聞く側の人の関心にそった話をするといったことを
何かで読んだような記憶があります。
そこで、私も自分が人前で話す時、
話を聞いてくださる方々が、
どんなことに関心をもっておられるのかを
何らかの形で探り、
それに合う話をするように
心がけるようにしています。
その一例として、
勉強会に参加される方に
事前に簡単な質問状をおくり、
それに対する回答をお願いしています。
たった、それだけのことですが、
いただいた回答を読むと、
参加いただく皆さんが
どんなことに関心を寄せられているかが
とてもよくわかります。
前回、勉強会の様子を伝えてくださった女性にも
参加いただく前に質問状をお送りして、
回答していただき、
お礼の言葉を添えて返事を出しましたら
「こちらこそ、質問状を拝見したとき、
戸田さんがひとりひとり親身になって
役に立つセミナーを開こうと
ご尽力くださっていることが伝わってきて、
うれしく思いました」
と書いてくださいました。
とってもうれしいことですが、
舞台裏を明かすと、以上のように、
私なりの流儀で、邱さんから
“お知恵”を頂戴しているのです。
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