Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第558回
邱さんの作品は次代の若者に読み継がれていきます

たまたま勉強会に出席していただいた、
自分の人生の開拓に努力している一人の青年に、
「紫式部」さんのコラム欄で、
自分のエッセイを書くようにお世話ができ
喜んでいましたが、
この青年が
「天職さがしの転職物語−やってみなけりゃわからない」
第2回として発表した
「生きがいを求め続けて生き抜きましょう」
を読んでビックリしました。

そこには、私が数ある邱さんの文章のなかでも
最高度に好きな「生き甲斐」についての文章が
引用されていたからです。
その文章は『貧しからず 富に溺れず』の最終章
「定年後も生き甲斐がお金に優先する」
に掲載されているもので、
私が49歳の時、人生の転機にあたって、
自分の心の整理をし、自分を鼓舞するために、
何度も何度も読ませていただいた文章です。

そんな思い出もあって、
最近文庫版が出版された
『新・メシの食える経済学』
という邱さんの作品エッセンス集を
私が編集させていただいたときにも
「心の満足にお金も努力も惜しまないのが充実した人生」(89)
と題して収録しました。
また、この“お知恵拝借”のなかでも
「生き甲斐を優先させる生き方が理想的」(第90回)
と題したエッセイのなかでも引用させていただきました。

この青年がこの文章に
どこで出会ったのかはわかりませんが、
私が一番好きな文章を
世代も環境も異なる人が
心に響く文章として紹介しているということは
一人の人間の心をぎゅっとつかむ文章は、
ほかの人の心もつかむ力を持っている
ということでしょうね。

ところで、この2月ごろ、
この文章が掲載されている
『貧しからず 富に溺れず』から
ずいぶん数多くの文章を、
“お知恵拝借”で引用させていただきましたが、
数人の友人たちから
『貧しからず 富に溺れず』を
古本屋さんで見つけて読んでいますと
連絡をいただきました。
この本、出版されてから、
20年近い年月が経っているんですよ。


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