Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第90回
邱さん曰く「生き甲斐を優先させる生き方が理想的」

『貧しからず富に溺れず』という本を読んだとき、
私はすでに第二の人生での仕事探しに踏み出していました。
ただ、目標とするところにはまだ届いておらず
気持ちはやや不安定でしたが、この本を読んで
心にしみこんでくるような言葉に接しました。

「豊かな社会になればなるほど、人はお金に執着するが、
その半面、生き甲斐の方がお金よりも更に重視されるようになる。
生き甲斐とお金とどちらに軍配をあげるかといえば、
生き甲斐に軍配になったのである。
もちろん、生き甲斐を感じる生活を実現させるためには
お金も大切な手段の一つである。
お金があれば、欲しいものは大抵、手に入るし、
大抵の望みは叶えられる。
しかしお金はそんなに無限にあるものではないし、
まして宮仕えしている身にそんなにお金があるわけでもない。
お金は人並みに不自由しない程度にあって、
生き甲斐を優先させる生活が
現代人にとっては理想的な生き方ということになる。

では生き甲斐とは何か。
生き甲斐にも、高級品とか、普及品とか、あるのであろうか。
生き甲斐は心の糧であり、それを栄養分にして人間は生きて行く。
だから是非ともそれを手に入れる必要があるが、
何が生き甲斐であるかは人によってそれぞれ違う。
仕事に生き甲斐を感ずる人もあれば、
子供を立派に育てることに生き甲斐を感ずる人もある。
セックスの相手を見つけることに
ひたすら情熱を燃やす人もおれば、
骨董品を蒐集することに恍惚感を覚える人もある。
生き甲斐の基準のまるで違う人に
何が生き甲斐として価値のあるものであるかを説くのは、
そもそも見当違いである。

生き甲斐は人によってまるで違うが、
それによってそれぞれの人が、
『心の満足』が得られることだけが共通点である。
その点では買物の心理もよく似ている。
人が何のためにお金を使うかは人によって違う。
違っているけれども人それぞれに、
『心の満足』の最大を狙う。
それと同じように、限られた時間と限られたお金と
限られた環境で生き甲斐を得ようと思えば、
自分が考えた、自分にできる『心の満足』の最大を
追究することになる。
そのために、時間もお金も労力もおしまないのが
人生の最も充実した生き方ということになる。」

私はこの文章を何度も何度も読み、お金も生き甲斐も
大事だと思いながらも、お金より生き甲斐つまり
心の満足の方が大事ではないかという邱さんの主張が
心に響き、読み続けているうちに、
心が落ちついていくのを感じました。


←前回記事へ

2002年11月25日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ