Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第546回
お読みになった邱作品はどれですか

前回、昨年の暮れ、
アイ・オークションネットの経営者である原さんが
私が開くセミナーに参加します
といってくださいましたので、
礼状を出したことをご紹介いたしました。
その後、原さんから丁重な返礼をいただきましたが、
私には更に原さんに発信したい情報があり、
その情報を送る楽しみがありました。

原さんが高校時代に読んだという邱さんの本が、
ワニ文庫であったということなので、
それを手がかりに
実際にワニ文庫から出版されている本にあたり、
確めたことをお伝えすることです。
クリスマスを迎えるちょっと前のことでしたが
私は自分が調べた結果を原さんに伝えました。

「原さんが高校生のころ通われた歯医者さんのところで、
 邱さんの本に接せられ、
 それは『ワニ文庫』だったとのことですね。
 その話に興味を覚え、
 『ワニ文庫』版の邱永漢作品について調べました。
 その結果をご報告させていただきます。

 『ワニ文庫』の出版元は『KKベストセラーズ』ですが、
 この『KKベストセラーズ』社から出版された
 邱さんの本は全部で3冊です。
 『KKベストセラーズ』社は昭和58年から59年にかけ
 邱さんの作品を連続的に出版していまして、
 出版時期順にならべますと、
 (1)『子育てはお金の教育から』
 (2)『何をたよりに生きようか』
 (3)『邱永漢サラリーマン出門』となります。
 ちなみに『ワニ文庫』として
 文庫版で発刊されたものは(2)と(3)です。

 1冊目の『子育てはお金の教育から』は
 『KKベストセラーズ』社の社長さんからの強い要請で、
 邱さんが書きおろしで書いたものです。
 邱さんの本はたいてい雑誌や新聞への連載が完結したあとに
 出版されていまして、
 書きおろしというのはたいそう珍しいことで、
 昭和58年1月に690円で発売されています。
 原さんは昭和42年生まれとうかがいましたから、
 この本が出版されたころの原さんは
 16歳ということになりましょうか。

 この『子育てはお金の教育から』はよく売れたようで
 多分、その関係からでしょう、
 『KKベストセラーズ』社は邱さんの作品の第二弾として、
 邱さんがそれ以前に書いた本を文庫として出版します。
 その1冊が (2)『何をたよりに生きようか』です。
 昭和59年6月に380円で出版しています。
 原さん17歳のときのことです。
 この『何をたよりに生きようか』オリジナル版は
 昭和41年に出版されていまして、
 原さんがお生まれになる前年のことになりますね。」

メールの続きを次回にご紹介いたします。


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