第538回
名古屋市内で勉強会を開くことにしました
愛知県一宮市にお住まいの方から、
名古屋周辺での開催のお誘いを
お電話でいただきましたが、
そのとき、私は勉強会の開催場所を大阪に決めていて、
その旨をお伝えいたしました。
「大阪に決められたって、場所はどちらですか。」
「“マイドーム大阪”というところです」
「“マイドーム大阪”ってどういう場所にあるんですか。
新大阪の駅から近いですか?」
「ボクも、今日インターネットで調べたばかりで
よく分かりませんが、大阪城の近くみたいですよ。
地下鉄を利用すれば簡単にいける場所のようですよ」
「・・・・・・・・・」
しばらく間を置いて逆襲のお言葉がありました。
「私が住んできる一宮市は
名古屋市から電車でほんの10分くらいで、
とても便利のいいところです。
私のほかうちの娘も勉強したいといっています。
場所は私の方で探しますので、来ていただけませんか?」
「でも、あなた以外に名古屋の方からは
ほかに1名しかおられません。
三重の方で大阪か名古屋なら
出かけていくという方もいらっしゃるんですが、
その方から大阪でやるんであれば
大阪の方に出ると連絡がありました。」
「ええ、1名なんですか!」
「はい、そうなんです」
返事をしながら、どうしてこの方は
私の自宅の電話番号をご存知なのだろうと思い
聞き返しました。
「で、私の家の電話番号はどうしてわかりましたか?」
とうかがいました。
うかがったとたん、私の頭に、
自分が処女作を出版したとき、
自分の電話番号や自分のメールアドレスを載せたことを
思い出しました。
出版社の人から
そんなことする人あまりいませんよと笑われながらも、
できるだけ多くの方と接触をもちたいと思い、そうしたのです。
やっぱり思った通りでした。
「戸田さんのご著書に
ご自宅の電話番号が載っていますよね。
それで、電話しています。」
本を出すとき自分が願ったことが
いま実りつつあるのではないかと思い、
私は心を入れ替えました。
「はい、わかりました。
わざわざ声をかけていただきましたから。
名古屋のほうを向いてでかけることにします。
ほかの方を呼び込む対策は
これから打つことにしましょう。」
「来てくれますか。それはありがとうございます。
勉強会の場所は私の方で探しておきますよ」
「あ、そうですか。それは助かります。
よろしくお願いします」
といって私は電話を切りました。
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