Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第515回
「時間をうまく使って充実した気分を味わおう」

邱さんが約20年前に
サラリーマンのことについて書いた作品
『貧しからず 富に溺れず』を再読したら、
いまビジネス世界の第一線で活躍している人たちに
紹介したくなる文章に数多く出会います。
「働く中に生き甲斐を見つける」
という章の中に記述されている文章を
引用させていただきます。

「自分の生活の中になんらかの形で
喜びを見出すことができたら、
退屈な人生も案外しのぎやすくなるのではないかと
私は思っている。

人生というものは時間とお金で組み立てられている。
お金があれば、大抵の望みが叶えられるし、
人々が働きに出るのも、主たる目的はお金のためである。
お金を得るために人は時間をかける。
それが時間売りになっているのがサラリーマンであり、
出来高払いになっているのが自営業である。

どちらにしてもお金を得るためには
時間をかけなければならないが、
お金を得るのは容易ではないので、
ついお金のことに気をとられて、
時間の存在を忘れがちになる。(中略)

お金も、むろん、大切なものであるが、
お金はさておいて、時間を上手に使って
充実した気分を味わうのも人生である。

もし食うか食わずの世の中で、
朝から晩まで働きずめに働いても、
三度の飯がやっとという状態なら、
お金のあとを追い続ける人たちを笑ってはおられないが、
時間の切り売りをしても、
そう貧しいことにならず、
適当に優雅な生活を送るだけの余裕ができれば、
時間をお金のためにだけ使う必要はなくなる。

しかし、私がそう言ったからとて、
時間売りをしている間は、
適当に仕事をやって、
あとは娯楽や趣味にうつつを抜かせばよいのだと
早合点をしてもらっては困る。
お金の使い方を見ても、
その人の人柄や教養のほどがわかるが、
時間の使い方を見ても、
同じような判断が成り立つのである。」
(『貧しからず 富に溺れず』)


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