Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第514回
「30歳は180度の転換がきく年齢です」

30歳前後の人が自分の仕事について考え、
場合によっては方向転換を考える際、
拠り所になる考え方に出会えるといいですね。

邱さんは『貧しからず 富に溺れず』のなかで
「30歳の職業選びは『コース』選びであって、
180度の方向転換はまだ可能である」
とする考えを提供しています。
以下に抜粋させていただきます。

「すべての人が独立するわけでもないし、
また独立した人がすべて成功するわけでもない。
また会社に残って、学校出てからずっと同じ会社で
同じ職業で通した人がすべて大をなしたわけでもない。

人には、人の上に立つ器の人もあれば、
人に使われて一生を送る人もある。
組織の中で『私』を保ち、
上手に泳いでいける人もあれば、
個人でないと才能を発揮できない人もある。
要は『一生の仕事』を再評価してみる立場に立たされた時に、
自分の分を知り、選択を間違えないことであろう。
この意味で30歳はその分岐点のようなものである。

ここで今まで勤めた会社に
引き続きお世話になるかどうか決めることは、
必ずしも一生の行程を決めることにはならないが、
少なくとも活躍する分野を定めることにはなる。

たとえば、30歳でやめることは必ずしも
脱サラ、独立営業を意味しない。
やめて他の業界に勤めなおすことも十分考えられる。
ただしいったん、大企業をやめると、
もう他の大企業に再就職することはできないから、
ベンチャー・ビジネスか、
町の中小企業に勤めなおすよりほかない。

もしそれが、
『一生の仕事』を選ぶ作業の一過程であるとすれば、
私があげた
(1)将来見込みのある業種を選ぶ
(2)大企業を選ばない
という条件にかなっているから、
少しもあわてることはない。
また30歳で新しくえらぶ仕事が
『一生の仕事』になるとすれば、
それまでの仕事は
きれいに忘れてしまってもさしつかえない。

東大を出て一流会社の社員になった者が
30歳になって思い切って会社を辞め、
調理師学校に入りなおして、
シェフへの道を歩んだ実例もある。
しかし、30代でシェフになる努力をした人が
40歳になってから、また別の道を選ぶことは、
不可能に近い。

40歳で職業を変える時は、
たとえシェフはやらないとしても、
レストランの経営をするとか、
要するに同じ路線上で働くのが順当なコースであろう。
この意味で、30歳の職業選びは『コース』選びであって、
180度の方向転換はまだ可能なのである」
(『貧しからず 富に溺れず』)


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