Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第501回
「人生は白紙に絵を描いて行くようなものです」

自分の人生を考えるとき、
「生きることのしあわせって何だろう」
と思ったりすることがあります。
『貧しからず 富に溺れず』で邱さんは
「人生のしあわせ」について
次のように書いています。

「人生の目的は何ですかときかれたら、即答に困るが、
人生のしあわせはなんですかときかれたら、
大抵の人が何とか返答できるだろう。
しあわせは似たり寄ったりで、
そんなに個人差があるとは思えないからである。

たとえば、
『よい伴侶にめぐりあい、
家庭のことで頭を痛めないですむこと』は
人生の最大の条件の一つであろう。

また
『自分の好きな仕事を見つけ、事業に成功したり、
満足のできる社会的地位を築くことができたら』
これも良い人生だったということができよう。

更にまた
『晩年に至ってあまりお金に不自由しないような環境に
自分をおくことができたら』
これは『健康な一生を送って、死ぬ時はポックリ死ぬ』
ということと相俟って、
なるほどしあわせな人生だったなあと
折り紙をつけてよいだろう。

しかし、こうした評価はいずれも
『棺桶に蓋をしてから』言えることであって、
人生を歩きはじめた時点では、
おいそれと承服できない。
承服できないばかりでなく、
反発さえ感ずる。

人生は白紙に絵を描いて行くようなもので、
描いたことのない者が
筆を持たされていきなり描かされ、
しかも描きなおしのきかないものである。

はじめて描く人は、
誰だって多少の自負心はあるから、
人とは少しは違った絵が描けるような気がする。
親に何を言われようと、
『我にわが道がある』ように思ってしまう。」
(『貧しからず 富に溺れず』)

「人生は白紙に絵を描いて行くようなもの」で、
「描いたことのない者が筆を持たされ」
「いきなり描かされ、しかも描きなおしのきかない」
と言われれば、「ハイ、本当にその通りですね」と
相槌を打つしかありません。


←前回記事へ 2004年1月10日(土) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ