第490回
「株は安い時に買うものだ」の実地指導でした
2年前のことですが、邱さんを訪ねたところ
広東科龍電器、方正香港(ファウンダー)、
そして北京エンタープライゼスの3銘柄に
関心を持つようにアドバイスをいただきました。
私は上海B株の世界をのぞいているだけで
香港市場に上場している中国の会社のことはサッパリで、
ただただ「そうですか」と応じるのがせいぜいでした。
で、家に帰ってパソコンを叩き、
インターネットでそれぞれの会社の情報を検索すると、
おぼろげながら邱さんがおっしゃっていることの意味が
わかってきました。
どういうことかといいますと、
この3つの銘柄は
以前はかなり高く評価されていましたが、
前の年に業績が下がり、その関係で激しく売り叩かれ
値をすっかり下げ、高かったとき比べると、
10分の1程度までになっていたのです。
そういう状態になると、人は近寄らなくなりますが
邱さんは、これらの会社はもともと中国を代表する会社で、
こういう会社が倒産することは考えにくいし、
いずれ業績を回復したときには値をあげるだろうから、
極端に値を下げているときに
手にいれておくのがいいと考えておられるらしいことが
浮かんできたのです。
邱さんに面談をしていただいたとき、
「中国の人はバクチが好きで
株価が極端に振れる傾向があります」とか、
「株は矛盾を解決する方向に動くものです」
とおっしゃいました。
中国株は浮き沈みの幅が大きいとか、
上海B株に比べて香港に上場している中国株が
相対的に低くなっているときは、
お金は高いところから低いところへ流れますよ
という意味だったように解釈しました。
そして、邱さんからいただいたアドバイスは
「株は安い時に買うものだ」の実地指導だったのだ
ということに気づきました。
私は邱さんからうかがったことをまとめて
親しい友人たちに知らせる一方、
3銘柄のうち2銘柄を購入しました。
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