Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第489回
チャンスをつかむには視界を広げる必要があります

2年前のこと、外国人だけが買える上海B株を
中国の人たちも買えるようになったことがきっかけで
アレヨアレヨという間に株価は上昇しました。
私はその前に株価が下げるところで
ナンピンをかけていたこともあって
株を買うのにかけたお金が
5倍にまでなるという動きになりました。

ちょうどその頃、
私は邱さんを渋谷の事務所に訪ねました。
自著『あなたは賢者になれる』の原稿を
邱さんに読んでいただいたところ
本の序文まで書いていただき、
おまけに本のタイトルに名前までつけていただき、
そのお礼に伺ったのです。

私は邱さんにお会いするなり、思わず
「先生のおっしゃっていることを拠り所にして、
中国の株を買っていたのですが
このところ5倍にまでなりまして、
たいそう感謝しています」
と言ってしまいました。
「おや、株も買っていましたか」
と邱さんが応じてくださり、促されるまま、
自分が上海B株のなかのガラス、家電、セメント株、
不動産株の4銘柄を持っていることを報告しました。

「ウン、どの株も随分あがりましたねえ」と
邱さんは手元の相場表に目を落とされながら、
応じてくださる一方で、
「こういう株も面白いですよ」と
3つの中国株を教えてくれました。

邱さんは個別に銘柄を上げて
推奨することはされないと思っていましたが、
このときは例外だったのでしょうね。
推奨してくださった銘柄は
広東科龍電器、方正香港(ファウンダー)、
そして北京エンタープライゼスの3銘柄でした。
あとになって知ったことですが、
その頃の邱さんは中国の株に関心を持つ人には
私に話をされたのと同じことを話されていたようです。

私はこの3つの銘柄のことはさっぱりわかりませんでしたが、
かすかに、北京エンタープライゼスについては
邱さんが前に書いておられたのではと思いまして
「先生、たしか北京エンタープライゼスのことは
前に連載で言及されていたのではないですか」
と応じました。

私は邱さんが過去に書かれた文章については
かなり正確に記憶している方で、
あとで『勝つのはお金かマルクスか』を読み返すと、
やっぱりこの会社についての記述があり、
香港市場に上場を果たしたとき、
香港のなかの膨大な規模のお金が
この株の購入に向けられたことが紹介されていました。

それはともかく、
私はたいそう大事な話をうかがったと思い、
家に帰るとすぐにキーボードを叩いて、
これらの会社のことを調べました。
これがきっかけになって、
中国株の世界に対する視界が
少しばかり広がることになりました。


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