第462回
「株価が低迷しているときこそ株を買うチャンス」
私は株価がピークに達していた頃に
NEC株を買ってしまったのですが、
どうしてそういうことになったのだろうと思いつつ、
邱さんが株について書いた文章を読むと、
株高の傾向が続き、誰も彼もが株を買いに走ったとき、
自分もそのあとについて走ったのだということが
見えてきました。
そして、株で儲けようとしたら、
自分がやったことと、反対のことをしなければいけない、
つまり、相場が低迷し、証券会社に寄りつく人が
いなくなってしまったようなときに
株を買うようにしなければいけない、
ということに気づくようになりました。
そうした自覚と反省が起こってきた頃、
『SAPIO』誌に
「サラリーマン諸君、ボーナスは少ないかもしれないが、
株の方もうんと安い」(平成4年)
という邱さんの談話記事が掲載されました。
私はこの記事の見出しに強く反応し
「いまだ、いまだ。こういうときこそ株を買うときなんだ」
と自分に言い聞かせました。
私は即刻、最寄の証券会社の店頭にたちより
400円にまで下がっていた富士通株を買いました。
NEC株でもよかったのですが、
気分転換を図る気持ちから富士通株にしたのでした。
私が出向いた証券会社の店頭は
ほんとうに閑散としていました。
こういう時期にお金を出して
株を買うのは勇気がいりますが
邱さんに後押ししていただいたわけです。
そうするどうでしょう。
値を下げていた富士通株が上昇に転じ、
あれあれという間に買値の倍の800円になりました。
邱さんが株について書いている文章を読むと、
株に投じたお金が2倍とか3倍とかになった話が
しばしば出てきます。
自分もそういう場面に出会えると
いいんだけどと思っていましたが、
ようやくそういう場面に出会うことができました。
私が邱さんの株式投資セオリーに信頼を寄せ
敬意を払うようになっていったことは
言うまでもありません。
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