Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第460回
自分に付和雷同の傾向があることが見えてきます

私は株を買いだして、2度目のとき、
株高のムードにうなされて、
高値の株を買う愚をおかしましたが、
そうしたときの自分のことを頭の片隅におきながら、
『株が本命』(昭和63年)のなかの
「人の行く裏に道あり孤独の道なり」
と題した章を読むと
自分がおかした失敗の原因が見えてきます。
たいへん価値の高い文章だと思いますので、
引用させていただきます。

「『人の行く裏に道あり花の山』という諺がある。
株で成功する要諦を教えたものとして知られている。
人の行く裏というからには、もちろん、
人のやる通りにやってはいけないという意味である。
人の通る道を見てもわかるように、
人通りの多いのは大通りである。
大通りは賑やかだし、人がたくさん通っているから、
誰でもつられて大通りを歩く。
もしくは、人があんなに通っているから、
大丈夫だろうといって安心して歩く。

しかし株だけは人がたくさんやっているからといって
皆と同じやリ方をしてはいけない。
人が大通りを歩いているなら、
自分は横丁を折れて裏通りを歩く。
すると、道も空いているし、スイスイ歩けるばかりでなく、
思いもかけず咲き誇っている花の山にぶつかることがある。
もちろん、この場合の『花の山』とは
どっさりお金が儲かることである。

では、なぜ昔の人は株で儲けるためには
人と同じことをやってはいけないと戒めたのであろうか。
一言で言えば、人はどうしても付和雷同する傾向があり、
株が高くなると、もっと高くなるのではないかと言って
高値づかみをやり、また暴落をすると、
もっと大暴落するのではないかと
恐怖心に駆られて投げたりするが、
そうした人間に通有の弱点を克服しなければ、
株で大儲けすることは到底できないと、
苦い体験を通じて身体で覚えているからである。」
(『株が本命』)


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