Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第458回
株が高くなると株を買いたくなってしまいます

私は新日鐵株が400円台に乗ると直ぐに売りました。
昭和63年のころのことだったと思います。
ちょうどそのころ、新聞も連日のように、
株価の上昇を伝えるようになり、
経済面だけでなく、
社会面で株の高騰ぶりを伝える記事も
目立つようになりました。

そういう状態に置かれると、
株にタッチしないで
じっと相場の動きを見ているのは、
なにか間が抜けているように感じられます。

待て待て、こういう時こそ、
邱さんの株の本を手にとって、
一息ついてから、対処すべきではないかと
内心の声がささやきかけてきます。

しかし、一日待ったら、また株が上がって、
株を掌中にいれないと、
その分だけ損をさせられるような心理状態になり、
内心の声はいつのまにか、かき消されていきます。
そういったわけで、
株をどうしても買いたくなりました。

当時、「産業の主役は鉄から半導体に交代する」
と言われていましたので、
私は流れに乗る時が来たと思い、
半導体株の代表選手として、NEC株を買いました。
2200円でした。
かねてから買いたいと思っていましたので、
念願の株を手に入れて、満足しましたが、
買ったNEC株は、
その直後からスルスルと値を下げて、
前に買った新日鐵と反対の方向に進んでいきます。

いずれ反転することもあるだろうと
自分を慰めてみるものの、
時間がたてばたつほど、株価は下がり続け、
期待は無残に裏切られていきます。
そして、自分はNEC株の株価が
頂点に達したところで買ったのだと
観念せざるを得なくなりました。

もう淡い期待をかけることはやめようと観念し
どうしてこんなことになったのだろうか
と考えるようになって、
邱さんが株のことについて書いた文章を
真剣に読むようになりました。


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