Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第455回
「いざ買うときは、やはり先輩の導きが必要」

邱さんの株の原則を一通り読んで、
「よし、わかった。株を買ってみよう」
と自分でこれを買うと決めて
証券会社に出向く人がいるかもしれませんが、
最初に株を買うときは
先輩からアドバイスしてもらって買う
というのが普通ではないかと、
邱さんはおっしゃいます。

「いざ買うときは、やはり先輩の導きが必要でしょう。
いきなり一人で証券会社へ行って、
『株を売ってください』などといっても、
これは逆なんですよ。
証券会社は売り主じゃなくて、
代理をするだけですから、
私が『売ってください』といえば、
『私の株を市場で売ってくれ』という意味になってしまう。
株を買いたいなら、
『買ってください』というのが正しいわけです。

サラリーマンなら、たいてい職場の同僚に、
株をやっている人が何人かはいますから、
そういう人に聞くのが、いちばん手っとり早いでしょう。
向こうは先輩面ができますから、得意になって、
株についての実地の手ほどきをしてくれるし、
セールスマンも紹介してくれるはずです。

適当な人がいなければ、
もちろん、証券会社も商売ですから、
一人で行って、こんな株を買いたいといえば、
そうしてくれます。」
『株の原則』

さて、自分が株を買ったときも、
「先輩の導き」によるものでした。
といっても私の職場の周辺には、
株のことをレクチャーしてくれるような人はみあたらず、
私が頼って行った先は、
やっぱり邱さんでした。

いまから15年ばかり前のことになります。
当時私は新日鐵八幡製鉄所で
新規の仕事をつくり出すことに取り組んでいまして、
たまたまとりかかっていた仕事が一段落したので、
気分転換のため、久しぶりに製鐵所の図書館に行き
『プレジデント』誌のページをぺらぺらめくっていると、
邱さんが是川銀蔵さんと対談していて、
二人がなんと私の勤務先である新日鐵の株を
推奨していることを知り、ビックリしました。

というのも邱さんも是川さんも
鉄鋼業は斜陽化の道を歩んでいると
見ておられるように思っていたからです。
実際、私や同僚は膨大な遊休地を
どう使ったらいいものか、四苦八苦しています。
そんな現場の只中で、邱さんと是川さんが
鉄の株を推奨する光景に出会って、
「これいったい何」といぶかりました。
しかし、先を読むことにかけて
並ぶ人のいない邱さんと是川さんが
口を揃えておられるわけですから
自分の頭の方を切り替えなければいけないかと考え直し、
お二人が推奨されている
新日鐵株を買うことにしました。


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