第441回
「100万円たまると、コンクリートの塊のようになります」
『お金の原則』を読むと、
お金と人間の関係が実にうまく表現されているなあ
と感じるところがたくさんありますが、
その一つは
『100万円たまると、コンクリートの塊のようになります』
というところです。
この箇所の文章を引用させていただきます。
「お金を貯める目標を立てたら、
やはり目標へ到達するまでは、
頑張らないといけないんです。
私は、とりあえず
100万円貯めてみなさいとすすめています。
こういうと、1万円札を
1枚ずつ100枚貯めればいいんだと
誰でも思うでしょう。
ところが、実際には、1万円掛ける100と
貯めた100万円とでは実感が違います。
100万円貯まると、何となく一つの塊になって、
くずせなくなるんです。
1枚1枚のレンガを積んでできた塀と思えば、
わかりやすいかもしれません。
コンクリートでつないで塀になると、
もう元の1枚のレンガには戻れない。
それと同じで、100万円貯まると、
コンクリートで固まってしまって
ちょっとくずす気になれない。
みたいな心理状態になるんです。
100万円貯まると、
今度は200万円になるのが容易になってきます。
200万円になると、
それがまた1つのブロックになっていくから、
300万、400万、500万円につながっていく。
つまり100万円になるまでの道のりのほうが、
100万円から500万円になる道のりより遠いんですね。」
(『お金の原則』)
私は30代半ばから
お金を貯めることにせいを出しましたが、
貯めたお金が100万円になった時のことをよく覚えています。
というのも貯めたお金が100万円に達したと同時に
お金をふやす方法はほかにないだろうか
という意識が急に高まり、
金融についての興味や関心がわいてきたからです。
お金を貯める過程において100万円は
一つの意識転換点なんですかね。
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