第439回
「41歳からは老後の資金計画を立ててみましょう」
邱さんは『お金の原則』で
「40代の人が、一念発起して、
これからお金を貯めようとするのも、
けっこうなことですが、
本来は、40代になったら、
もっと大きな人生の設計を考えなければならない。」
とおっしゃっています。
これは具体的にどういうことだろうと思って、
『お金の原則』を読み続けると、
次のような説明に出会います。
「男の42歳は厄年といわれています。満年齢でいえば41歳。
このころになると、体調が変わるからだといわれていますが、
私はもうひとつ精神的な変調もあるんじゃないかと思うんです」
と40代に入ってからの心理面の変化に着目しています。
「30代は、あまり将来のことなんか考えず、
自分の好きなことをしている。
ただ遊ぶだけじゃなくて、
技術や知識を習得する人もいるでしょう。
ところが40代になると、
将来のことがチラチラしてくるんです。
サラリーマンなら、
いったい、俺はどこまで出世できるのか気になってくる。
30代を振り返るといろんなデータがでてきますから、
同期入社の人と自分を比べて、ついあせったりするんです」
(『お金の原則』)
家の中でも頭を悩ますことも出てきて、
気が滅入り、弱気になってくる。
これが41歳くらいの状態というのが、
邱さんの42歳厄年についての考えで、
この説明に続いて、邱さんは
定年の5年前くらいにおとずれる
ノイローゼ現象にも触れます。
「私はサラリーマン55歳厄年説を唱えています。
定年の日を迎えてからクヨクヨする人は少ないんです。
だいたい、そのすこし前ですから
55歳ぐらいでノイローゼになってしまうのです。
しかし55歳になってから老後を考えるのでは、
いかにも遅すぎます。
やっぱり考えるとしたら、40歳あたりからでないと
十分な対策はできないでしょう。」
(『お金の原則』)
といって邱さんは40歳を迎えたら、
老後の資金計画づくりないしは
それに代わるプランを立てることを推奨しています。
「厄年(42歳)になったら、
やっぱり、そこで何がしかの対策を講じたほうが
いいに決まっています。
お金を貯めるのが苦手なら、
せめて第二の人生プランニングを、
具体的に立て始めるのもよいでしょう。
これだと思う道が見つかって、
そのためには、これだけのお金が必要となったら、
今度こそ頑張って貯めるよりほかに方法はない。
そのくらいの努力をしなければ、
いい老後は望めないんじゃないですか」
(『お金の原則』)
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