Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第437回
将来に不安を感じるところから貯蓄の精神が生まれます

大企業に勤める人に比べ、
中小企業に勤めている人には
生活態度の面でどんな特徴があるのでしょう。

邱さんは『お金の原則』
「昭和30年代に中小企業に勤めていた人たちは、
いつ会社が不渡りを出してつぶれるかわからない。
給料は、大企業の人たちに比べれば
3分の2か半分くらいだけれども
会社の将来に不安があるから、
節約してせっせと貯蓄する。
貯蓄だけじゃなくて、
独立自営の道も真剣に考えるようになるんです」
と書いています。

そして、新聞会社のことを例にあげ、
「実業畑で新聞社出身の人は
圧倒的にサンケイ出身が多く、
給料の高い朝日新聞出身者に出会うことは滅多にない、
朝日にいて、定年までぬくぬくしている人は、
それだけで終ってしまう」
と指摘しています。

私は比較的居心地のいい会社に勤めていましたので
ここで邱さんが指摘されていることが
手に取るようにわかります。
居心地のいいところに勤めながら、
どうして“お金儲けの神様”といわれる
邱さんのような人の本を読むようになったかというと、
「定年までぬくぬくして、それだけで終ってしまう」
というのでは困ると思ったからです。

「定年を迎えたらそれで終り」
という人生では困ると考えると、
万事会社任せのスタイルではいけない、
仕事の面でも、私的生活の面でも
自助精神を発揮する必要があると考えるようになり、
そこからお金をためるようになりました。

そういう体験をしていますので、
「将来に不安を感じるところから貯蓄の精神が生まれる」
という指摘を受けると、本当にそうだなあと
うなずくほかありません。


←前回記事へ 2003年11月7日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ