Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第433回
実地体験をもとにした話は説得力があります

3年ほど前のことですが、
昔、私がひらいた勉強会に出席した良知さんから、
彼もその一員になっている
静岡県焼津市の青年会議所の人たちに
株式投資の話をしてほしいとの要請を受けました。

私は、良知さんに、
いまは経営者なのだから、
会社の事業に打ち込むのが基本で、
株にウツツを抜かすといったことは
良くないのではないかといいましたが、
彼によると当地でお世話になっている
先輩経営者たちの間で
株式投資についての関心が高まっているんだけど、
適当な講師がみつからず
自分が、戸田さんの名をあげたら、
じゃあ、その人にお願いしよう
ということになったというのです。

ということなら、旧友への友情と割り切ろうと
私はある休みの日、焼津に赴きました。
駅で待ち受けてくれていた良知さんに
挨拶もそこそこに、
私が昔、推奨したマブチモーター株をどうしたかと聞きました。
マブチモーター株は
私が推奨したあとに値を下げていたことを承知しており、
その後どうなったのか気にしていたのです。

良知さんは「ああ、そのことですか、
といった風で淡々と答えてくれました。
「マブチモーター株は買ったあとに
じりじり値を下げ、半分になりました。
でも戸田さんから、
邱先生の株式投資セオリーに従えば、
元手の2倍、3倍にすることは可能で、
それには中長期の構えが必要で、
また株が上がりだしてから
じっと我慢することが大切だときいていました。

だからじっと持ち続けたのですが、
時間がかかりましたが元手の2倍になりました。
いろいろお金のいることがありましたので
その時点で売却しました」

私は「これはいいことを聞いたぞ」と思い、
そのあと当地の青年会議所の人たちを相手にした講演で
良知さんと出合った頃のことから話をはじめ
「私は以前、良知さんの求めに応じて
マブチモーター株を推奨しましたが、
いまお聞きすると、手元資金を2倍にされたそうです」
と話しました。会場には40人ばかりの人が
集まっていましたが、オオと歓声が起こりました。

とっさに、今日は体験談を話すのがいいようだと感じ、
自分が36歳のころに邱さんのエッセイに触れ
それがきっかけになって、邱さんの文章に親しみ、
個人の財テクの分野でも、また会社での仕事でも、
邱さんの知恵を借りていろいろ体験してきたことを
話させていただきました。


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2003年11月3日(月)

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