Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第416回
老齢化の流れのを追えばチャンスがつかめるでしょう

ひょっとして、この人は、
転職のチャンピオンではないかと思うくらい、
いろいろ転職をくりかえしている人のことを
前に紹介しましたが、その方は、これから先、
健康とか介護とかにかかわる仕事をしようと考え、
いまホーム・ヘルパーの資格も取ろうとしていることを
伝えてくださいました。

その話をうかがって私は、14、5年前のことですが
「これから先、世の中はどういう方向に動いているのか」
ということについて、
邱さんがどう考えておられるのか知りたくなり、
「いまの日本を流れている潮流は
老齢化、成熟化、国際化の三つだ」と
書いておられることを知り、
このなかの「老齢化」に焦点をあて、
ニュービジネスを企画したときのことを思い出しました。

また邱さんが『四十歳からでは遅すぎる』で、
老齢化に即応した仕事の一つとして健康を取り上げ、
次のように書いておられることも思い出しました。

「老齢化がまだすすまなかった時代には、
病気で死ぬ人が多かった。
しかし、病気で死ぬ人が減って長生きする人がふえれば、
皆が元気だということではない、
故障の頻発するポンコツ車を
だましだまし走らせているようなものである。

右を向いても左を向いてもポンコツだらけだから、
身体の修理屋は今後ますます多忙をきわめる。
できれば、修理屋に行かないですむように、
ポンコツの方でも病気にならないように
気をつけるようになる。
健康食品がこれほど大産業になったのも、
健康の衰えたままの状態で生き続けている人が
ふえているからにほかならない。

なかでも青春を保ち続けたいという願望は
年と共に強くなるから、
若さを取り戻せるあらゆる試みは、
皴とりクリーム、白髪染め、かつら、アスレチックを含めて、
老齢化社会の成長産業に数えてよいであろう。」

こうした文章が書かれてから10年ほどの時がたちましたが、
邱さんが予言された方向に向かって時代は動いています。
また、たまたま私が老齢化に焦点をあてて企画した事業は
いまも“現役選手”としてちゃんと機能しています。

そんなことが頭にうかびましたので、
健康や介護に関係した仕事をやろうという青年に
「方向は間違っていないと思いますよ」と激励しました。


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2003年10月17日(金)

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